海外特許制度の改正に関して、当事務所が独自に集めたニュースの抜粋情報です。
1．米国 特許適格性の審査ガイダンスの改訂
米国特許商標庁（USPTO）は、2019年10月18日付の連邦官報において、2019年1月に公表した特許適格性に関する審査ガイダンス（2019 Patent Eligibility Guidance）の改訂について公示しました。これは、2019 PEGに対して募集を行ったパブリックコメントの内容を踏まえて、USPTOによる運用についての説明を追加するものです。
2．欧州 欧州特許庁及び欧州連合知的財産庁が共同報告書を公表
欧州特許庁（EPO）及び欧州連合知的財産庁（EUIPO）は、2019年9月25日、2014年から2016年までの欧州連合（EU）経済における知的財産権（IPR）の重要性を分析する共同報告書を公表しました。本報告書は、商標、意匠、特許、著作権、地理的表示及び植物品種権を集約的に利用している産業のEUでの経済成長及び雇用に対する貢献を追跡調査した3回目のものとなります。第１回目は2013年9月に、第２回目は2016年10月に公表されています。
3．欧州 審査ガイドラインを改訂
欧州特許庁（EPO）の審査ガイドラインは、毎年改訂される方針が示されています。この方針に沿って新たに改訂された審査ガイドラインが2019年11月1日から適用になります。
4．インド 改正特許規則（2019）施行
インド商工省産業・国内取引推進局（DPIIT）は、2019年9月17日付で改正特許規則（2019）を公表し、改正特許規則（2019）は同日に施行されました。
5．ブラジル マドリッド協定議定書に加盟及び商標法改正
ブラジルが2019年7月2日付でマドリッド協定議定書に加盟しました。ブラジルについて、マドリッド協定議定書は2019年10月2日に発効しました。
6．台湾 専利法一部条文改正（11月1日施行）
2019年５月1日に交付された専利法の一部条文改正が11月1日に施行されます。
7．カナダ 特許法改正と新しい特許規則の施行
カナダ特許庁（CIPO）は、2019年7月30日に特許法条約（Patent Law Treaty: PLT）を正式に批准し、それに伴う改正特許法と新しい特許規則が、2019年10月30日に施行されることを発表しました。特許法条約への加入により、行政手続の合理化、手続の調和を目指します。
8．マレーシア マドリッド協定議定書に加盟
マレーシアが2019年9月27日付でマドリッド協定議定書に加盟しました。マレーシアについて、マドリッド協定議定書は2019年12月27日に発効します。
なお、本件につきましては、当事務所の作成に係る資料であって、公的見解を示すものではありません。ご了承いただきますようお願いいたします。この資料を利用して企業活動方針等を決定した場合、営業上の損害が発生した場合まで責任を負い兼ねます。
※鈴榮特許綜合ニュース海外情報へのお問い合わせは、問い合わせフォームからお願いします。なお、フリーメールアドレスからのお問い合わせには対応し兼ねます。ご了承ください。
（文責 外国特許制度グループ）
